決算整理

●売上原価の算定
売上原価は、当期に販売した商品の原価のことです。売上高から売上原価を差し引いて商品の販売益計算します。ですから、売上原価の計算は、決算においてもっとも重要事項です。
期首商品を繰越商品勘定から仕入勘定に振替て、期末商品を仕入勘定から繰越商品勘定へ振替て仕入勘定で売上原価を計算します。

●有価証券の評価替え
会社が保有する株式や債券などの有価証券は、その都度時価が変動しています。決算日において、会社保有の有価証券の時価が買ったときより値段が下がっている場合は、取得価格を時価に修正しなければなりません。これを有価証券の評価替えといいます。

●貸倒引当金の設定
貸倒に備えて、見積額を当期の費用として計上します。これを貸倒引当金の設定といいます。

●減価償却費の計上
建物や機械・備品などの固定資産は、時間の経過や使用することによってその価値が減少します。その価値の減少を見積もって固定資産の価値を減少させ費用計上します。

●費用・収益の繰延べと見越し
支払った費用や受け取った収益の中には、当期分だけでなく次期以降のものが含まれています。このようなものを整理することを費用・収益の繰延べといいます。
また、当期の収益や費用で決算日までに受け取っていなかったり、支払っていないものがあります。このようなものを整理することを費用・収益の見越しといいます。

●現金過不足の整理
期中において、実際の現金残高と現金勘定の残高が一致しないときは、現金過不足勘定を使用します。その後、一致しない原因が判明した際は、正しい勘定科目に振り替えます。しかし、決算日になっても原因が判明しないときは、勘定科目を雑損失か雑収入に振り替えます。

●消耗品の整理
消耗品で未使用のものがあるときは、数えて資産勘定の消耗品に振り替えます。


スタッフ:I