平成24年度の税制改正において、給与収入が1,500万円を超える場合には、給与所得控除額に
上限(245万円)を設けることが閣議決定されました。
その給与所得控除とは何でしょうか?
給与所得控除とは、事業者の必要経費と同様のもとと考えてください。
給与所得を計算する場合、その年分の給与収入から、その給与収入額をもとに算出した
給与所得控除額を差し引きます。
給与所得控除額が多いほうが、所得税額が少なくなります。
改正前の給与所得控除額は、下記の区分の算式により算出します。
給与収入額 給与所得控除額
@180万円以下 収入金額×40%(65万円に満たない場合は65万円)
A180万円超〜360万円以下 収入金額×30%+18万円
B360万円超〜660万円以下 収入金額×20%+54万円
C660万円超〜1,000万円以下 収入金額×10%+120万円
D1,000万円超〜 収入金額×5%+170万円
改正後は、給与収入額により増加していた給与所得控除額に上限が設けられるため、
給与収入が1500万円を超える方は、所得税額が増加することになります。
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