試算表

試算表は、帳簿に正確に記入されているか(仕訳や元帳への転記ミスがないか)どうかを確認するために作成します。正確に記入をおこなっていてもたくさんの取引を扱っていると小さなミスが起こります。
仕訳や元帳への転記は、貸借対照表や損益計算書をつくるもとなるものですが、それのもととなるものが正確でなければ、貸借対照表も損益計算書も正確なものではありません。その、誤りがないか検証するのです。

試算表は、元帳を一覧にしたもので、集計の仕方によって@合計試算表、A残高試算表、B合計残高試算表の3種類にわけられます。
仕訳は貸借平均の原理の基づいていますので、借方と貸方の合計は常に一致(貸借一致)するはずです。
仕訳の記録を転記したので元帳ですので、元帳のすべての勘定科目を一覧表にした試算表は、借方と貸方の合計が一致します。試算表を作成して、貸借が一致することで仕訳から元帳への転記が正しく行われたことを確認できます。

@合計試算表
 元帳の各勘定科目を借方合計と貸方合計を一覧にしたものです。
 各勘定科目の借方、貸方の総合計金額で正確性と検証します。
 正確に行われていれば、貸借は必ず一致します。
 元帳の借方の欄の金額は、合計試算表でも借方欄へ記入します。貸方についても同様です。

A残高試算表
 元帳の各勘定科目の帳簿残高(借方合計金額と貸方合計金額の差)を一覧にしたものです。
 資産・費用の残高は、借方に生じるので借方欄へ、負債・純資産・収益の残高は貸方欄へ記入します。

B合計残高試算表
 合計試算表と残高試算表を一つの表にまとめたものです。
 試算表は、真ん中に勘定科目欄があり、左側に借方欄、右側に貸方欄になり、左右の金額は常に一致します。

スタッフ:I