勘定科目と元帳

一定の期間中の取引を記入する帳簿を『総勘定元帳(略して元帳)』といいます。

取引の内容を「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益」の種類ごとにわけて、それぞれの増減を記入します。増減計算の単位を科目ごとに分けたものを「勘定科目(科目、勘定ともいいます)」といいます。

〈勘定科目の内容〉
 勘定科目は、「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益」の大きく5つに分類し、さらに細かく分かれていきます。
 勘定科目は計算の単位であるため、合理的で説得力のある名称であれば独自の勘定科目を設定してもかまいません。また、勘定科目ごとに記入したり計算したりする帳簿上の場所を勘定口座といいます。

〈元帳の形式〉
 毎日の取引の内容を記入する総勘定元帳には3つの形式があります。
 「標準式元帳」は、借方と貸方が左右にそれぞれ記入欄を持つ形式です。(左側が借方額、右側が貸方額になっています。)
 「残高式元帳」は、一つの摘要欄に対して借方と貸方、残高欄があります。(借方額、貸方額のほかに残高欄があるので現在の残高がすぐにわかります。)
 「T字形(略式)元帳」は、標準式元帳を簡略化したものです。
記入するときは、その取引について増減と残高を考えなければなりません。そのうえで、勘定口座に記帳していきます。

スタッフ:I